リフト商事フロント担当の安達です
本日は寸法図についてお話させて頂きます

まずそもそも寸法図とはなんぞやと思われるかもしれませんが、弊社が独自に作成している機体毎のおおよその性能や大きさなどを載せている図です




こちらがその１例です。
こちらをご参照頂く際にいくつか注意しなければならない点があります。

まず定格荷重です。物を持ち上げようとしたら重くて持てませんでしたではお話になりません。
えでも2.5ｔフォークなら当然2.5ｔ持てるんでしょと思われるかもしれませんがここに落とし穴があります

まず確かに機体としては2.5ｔの荷物を持てるだけのパワーを持っています。ですがこれは大抵の場合荷重中心500ｍｍの時に持てる重さというケースが多いです。

ちなみに荷重中心とは・・・フォークリフトに積載した荷物の重心位置とフォーク垂直前面との距離のこと。基準となる荷重中心はJIS(日本工業規格)により定められている。

持とうとした荷物の荷重中心が先に行けば行くほど持てる重さが変わってきます。
イメージとしては短い箸で持とうとすれば難なく持てるけれど、箸が長くなればなるほど手が疲れてしまう感覚に近いです
またアタッチメントが付いている機体ですとより持てる荷重が落ちてしまうのでご注意下さい。


そしての最大揚高ですが、これは爪の高さが最大でどれくらいの高さまで上げられるのか、という数値です。
この最大揚高を指して、３ｍまで上げられる機体を３ｍマスト、４ｍでしたら４ｍマストと呼んでいます。３ｍマストと言われるとマスト部分がそんなに高いならこの現場では入れられないな、と思われるかもしれませんが、実際に爪を下ろした時の機体の高さは図ののマスト高さ、あるいはのヘッドガード高さをご参照頂ければと思います


そして最後に１点、ネックになりうるポイントが図の、の最大爪開口幅です。
これが問題になりうるケースとして、お持ちになる荷物にフォークポケットと呼ばれる爪を差し込む為の穴が開いている場合です。

このフォークポケットは主にパレットやコンテナについていることが多いです。

機体毎に爪の開口幅に差があり、お荷物を持てるだけのパワーはあるけれど、爪をフォークポケットに差し込めるだけの幅まで広がらない、ということがあります
基本的に機体が大きくなればなるほど、この開口幅も大きくなる傾向にあります。
もしも荷役するものにフォークポケットがついているようでしたらこちらの数値もご参照頂ければと思います。
フォークポケットのブログもありますので参考にしてください。
(【フォークリフト豆知識】フォークポケットってどんなポケット🤔)

なるべく分かりやすいものを作成するように心掛けていますが、もっとこうしてくれたら分かりやすいのになどといったご要望があればご教示頂ければ幸いです


ＧＷが明けて梅雨入り前なのに雨が続いております。思わぬ事故が増えてしまう時期でもありますので、皆様本日も一日ご安全に

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