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2021.10.29
【フォークリフト豆知識】アドブルー(AdBlue®)について その2
ども、前回の続き「アドブルー(AdBlue®)ってなに?」ネタです。
※AdBlue®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です
前回、年々厳しくなる排出ガス規制に対し、物流や荷役の場面では重要な役割を担っているディーゼルエンジンを使用しながらも、排出ガスはできるだけクリーンにしたい!ということで有害な排出ガスを浄化する「尿素SCRシステム」が採用された車が登場しました。というところまでご紹介しました。
で、今回はその続きをしたいと思います。
Q:ディーゼルエンジン車の「尿素SCRシステム」とは?
A:有害な排出ガスを浄化するシステムのこと
排出ガス中の窒素酸化物(NOⅹ)にマフラー内でアドブルー(AdBlue®)を噴射
➡触媒内で化学反応 ➡無害な「水」と「窒素」に分解 ➡大気に排出
難かしい化学式は良く分かりませんが、環境に優しい技術であることは間違いなさそうです(笑)。
参照:logisnext.com
Q:補充するのはアンモニアじゃダメなの?
A:NG!
普通のアンモニア水には強い刺激臭があるうえ、気化すると可燃性の気体になってしまう特性があるため、熱を多く発生させるクルマに補充すると運行上の危険が伴ってしまい安全上の理由から使えません。
Q:安全に車載できる尿素水は?
A:JIS、ISO規格に適合した尿素水(市場でAdBlue®と呼称)を使用してください。
ちなみに、、、、
アドブルー(AdBlue®)とは「尿素SCRシステム専用の高品位尿素水」のこと。
尿素水=アドブルーという訳ではありませんので気をつけてください。
尿素SCRシステムに補充して良いのはアドブルー(AdBlue®)の記載がある高品位尿素水のみですのでお間違いのないように。
Q:アドブルー(AdBlue®)なくなるとどうなる?
A:窒素酸化物(NOⅹ)の浄化が出来なくなるので、段階的に制限がかかります。
①
残量が一定量になると警告ランプが点灯します
②
さらに減少すると50%の出力制限がかかります
③
さらに使用を続けるとアイドル状態となります
※補給すると自動で回復します
一時的な走行は可能ですがコンピューター制御で管理されている為、センサー異常等様々な問題を引き起こしてしまいます。早急にアドブルー(AdBlue®)の補充をお願い致しま
普段より予備のアドブルーを常備するのもおすすめです。
Q:アドブルー(AdBlue®)の補充目安は?
アドブルー(AdBlue®)【 給油口 青 】
A:燃料給油3回につき1回程度(おおよその目安として)
補充目安は車種や使用用途により大幅に変わってきますので参考程度としてください。
尿素SCRシステムではアドブルー(AdBlue®)が排出ガスに常時噴射されるため、燃料と同じように消費されていきます。車種や走行、使用状況にもよりますが、アドブルー(AdBlue®)消費量は燃料の3%程度と言われています。
Q:補給の際に注意することは?
A:埃や異物が混入しないように注意してください。
アドブルー(AdBlue®)の補充は取り扱いも安全で、ウォッシャー液を入れる要領と同じように簡単に補充ができます。青色のキャップを開けて補充口に注ぐだけの簡単な作業です。
補充時に誤ってこぼしてしまった場合は鉄や銅、アルミを腐食させてしまう可能性がありますので、キレイにウエス等で拭き取ってから水で洗い流すようにしてください。
アドブルー(AdBlue®)はガソリンスタンドやカーショップ、整備工場で購入できます。価格は1ℓあたり約200~500円となっています。。←金額は参考です
Q:アドブルー(AdBlue®)の保管方法
A:直射日光に当たらない、常温で風通しの良いところに保管してください。
アドブルー(AdBlue®)は、尿素32.5%:純水67.5%の比率の尿素水溶液です。この比率で性能を発揮できるようになっています。そのため、水道水などが混入するような状態ではなく、しっかりと密閉して保管してください。
2回にわたって「アドブルー(AdBlue®)」についてまとめてみました。
環境に配慮した次世代型のフォークリフトに切り替わっていくなかで、必ず出てくる「アドブルー(AdBlue®)」というキーワード。
トラックや一部乗用車にも採用されて始めているので聞いたことはあるけど、あまり知らない方も多いのでは。これを機会にいろいろ調べてみると面白いかもしれませんね。
これからもフォークリフトに関わるetcを書いていこうと思いますので、宜しくお願いします!
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